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これから激動の時代を迎えると言われる会計業界。インターネットの登場による顧客の情報リテラシー向上が、今後更なる流動化を促進させることは間違いありません。このブログでは、あんてなの活動を通じて感じたこの業界の情報から、新宿御苑近辺のグルメ情報まで幅広いテーマでリ アルにお伝えしたいと思います。
日本では「買収される」ということに対するアレルギーが依然として強いのも事実。 買収された側の会社の従業員のモチベーションが下がってしまう、或いは企業価値を高めていた技術力のあるキーマンが辞めてしまうなど「買収後」のリスク管理も重要です。
どんなに優れた技術やノウハウを持っていても、それを生かすのも殺すのも「人」です。M&Aによって自社には無かった技術力や生産能力という経営資源を手に入れることができたとしても、買収される側の経営陣、従業員のモチベーションが下がり、結果として統合効果が出にくくなるようなM&Aでは実施した意味がありません。
自分が所属する会社を「ウチ」と呼ぶ傾向のある日本社会では、「ウチ」が買収されるという事に対する失望感やアレルギーを持つ傾向が高くなります。よって買収する側は、買収後のシナジー効果を確実に発揮していくために、相手企業の役員・従業員への気配りを十分に行うことがM&A後の極めて重要な課題となります。
資本の論理にまかせて買収企業の都合を押し付けるようなことになれば、買収された企業の従業員による足の引っ張り合いが発生するケースもよく報告されています。そんな統合後の雰囲気は取引先にも伝わり、不必要な不安を生み出すことにもなりかねません。企業価値を増大させる源泉はあくまで「ヒトが中心」であることを肝に銘じておきましょう。
買収先企業のブランド価値(=のれん代)を、買収後の統合企業がきちんと償却し、かつ利益を伸ばしているかがM&A後の経営課題の一つとなります。
会計処理上では、売却企業の純資産と実際の買収価格との差額が「のれん代」としてバランスシートに計上され、5年から20年にかけて毎年償却する手続きを取っていきます。つまりM&A以前の売買利益を上回る利益を、統合後の会社で生み出していけるかどうかが成功したM&Aとなれるかどうかの指標にもなります。
最近の大型買収ではソフトバンクが英国ボーダフォンを買収しましたがそののれん代は1兆1000億円。これにより毎年約550億円の償却費が発生することとなりました。もちろん規模の小さいM&Aとは事情が異なりますが、M&Aの成立後は以前にもまして経営効率を高め、より大きな利潤をうみだせる企業に成長させていく覚悟が必要となります。
もともとM&Aを実施した理由は、次なる成長戦略に向けて「時間とコスト」を買うために実施した筈です。よって買収後のアクションをスピーディに行い、新しい企業風土を作り上げ社員のモチベーションを落とさないようにしていくことが非常に重要です。そのための三つの必要な要素は次の通りです。
●圧倒的なスピードで動く
統合後の企業価値の増大に、必要以上の時間がかかっては買収自体の意味がなくなってしまいます。圧倒的なスピードで意思決定を行い、すぐに実行に移し効果を出し続けていく能力が必要です。
●しがらみにとらわれない強い意志を持つ
人員削減、事業売却、工場閉鎖など痛みを伴う選択でも、強い意志でしがらみを断ち切り、確実に実行し効果を出していくことが求められます。
●現場の意識改革を徹底する
形だけM&Aが成立しても、統合後の企業で効果を出すのは「現場のメンバー」です。改革の目標をしっかり明示し、現場責任者・社員を巻き込んで障害や困難を乗り越えていくことが重要です。
強い意志で大胆な施策を打っていく、これがM&A後の税理士事務所を確実に成長させる大切な条件となるのです。
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